サービス提供責任者はうつ病になりやすい?原因と対処方法
「介護うつ」という言葉が広く使われるようになったように、介護は大変なことが多いため、うつ病になってしまう介護者が一定数います。
一般的には介護をしている家族にうつ病のような症状が出ることを指した言葉ですが、介護の専門職であったとしても、うつ病になってしまうことがあります。
特に訪問介護の場合はサービス提供責任者がうつ病になることも少なくはないため、仕事との付き合い方や、人との付き合い方に気を付けていかなければなりません。
そこで今回はサービス提供責任者がうつ病になりやすい3つの原因と対処法を解説します!ぜひ参考にしてみてください。
サービス提供責任者がうつ病になりやすい3つの問題
まずサービス提供責任者がうつ病になりやすい原因として、3つの問題があると考えられます。
- 労働環境の問題
- 利用者や家族との人間関係の問題
- ヘルパーや上司との人間関係の問題
これらに気を付けて、うつ病になる前に対処していく必要があります。
① 労働環境の問題
まずは労働環境の問題ですが、サービス提供責任者は業務量が多いことが問題の一つとして挙げられます。
書類作成や関係機関との連絡調整、現場のヘルパーとの兼務など多岐に渡ります。
その結果、時間に追われてしまい、うつ病のような症状が出てきてしまう人がいます。
② 利用者や家族との人間関係の問題
利用者や家族との人間関係の問題も原因として考えられます。
サービス提供責任者は訪問介護計画書を作成し、交付するのも仕事になりますが
訪問介護はできることできないことの識別が難しいため、利用者や家族に様々な要求をされることもあります。
「訪問介護ではできない」と正当な理由で断ったとしても理解していただけずに要求を続けられてしまうと、気持ちが滅入ってしまうこともあります。
③ ヘルパーや上司との人間関係の問題
一番多い問題として考えられるのがヘルパーや上司との人間関係です。
サービス提供責任者は現場のヘルパーの指導等も担う役割がありますが、ベテランのヘルパーが多い事業所でサービス提供責任者の職歴が浅い場合、トラブルに繋がってしまうこともあります。
また、ヘルパーと上司の間に挟まれてしまうこともあるため、職場内での人間関係の問題は特に起きる可能性が高いと言えるかもしれません。
「うつ病かも?」と思われる症状とは?
「うつ病かも?」と思われる症状は様々ですが、「身体症状」と「精神症状」の2つにわけることができます。
「仕事に行きたくない」と考えることも多いかと思いますが、合わせて上記のような症状がないか確認をしてみましょう。
サービス提供責任者が「うつ病かも?」と思ったときの対処方法
前述したような症状が当てはまり、うつ病が疑われる場合は早めの対処を検討しましょう。
ここでは3つの対処方法をお伝えします。
① 専門医・かかりつけ医への相談
対処方法として精神科や心療内科の専門医へ相談することが考えられますが、もしもかかりつけ医がある場合は、最初にかかりつけ医に相談してみても良いでしょう。
かかりつけ医に相談した場合は状態に合わせて専門医へ紹介状を書いてくださることになるかと思いますが、いきなり専門医に自分から連絡するのが心配という人にはオススメの方法です。
② 上司へ相談
上司へ相談することも大切な方法の一つです。
適切な医療にかかったとしても、今まで通りの仕事を継続していては改善が見込まれないことも少なくはありません。
その場合は上司に相談し、業務量や働き方の見直しをする必要があります。
話しにくいとは思いますが、一人で抱え込まずに話をすることをオススメします。
③ 転職し職場を変えることも検討を
「上司に相談したが満足に話を聴いてくれない」
「そもそも上司を含めた人間関係に問題があって気が病んでいる」
ということもあるかと思います。
そのような場合は、いっそのこと職場を変えることも検討してみましょう。
訪問介護は環境によって働きやすさが大きく異なります。
環境を変えて新しい事業所でサービス提供責任者として働くということも十分に可能です。
まとめ
今回はサービス提供責任者がうつ病になりやすい3つの原因と対処法を解説しました。
サービス提供責任者は業務量や人間関係からうつ病を患う人が結構多いですし、私もサービス提供責任者を兼務していますので精神的な苦しさは十二分に理解できます。
まずはどのような症状があるのかを把握することから始め、少しでも当てはまるようであれば早い段階から専門医やかかりつけ医への相談、上司への相談を検討しましょう。
職場を変えるという選択肢もありますし、今は終身雇用ではなく転職して当たり前の時代なので、自分自身を大切にし、考えて考えてみましょうね!
最後までお読みいただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。