利用者から人気のあるヘルパーの6つの共通点
訪問介護を経験していると「ぜひうちに来てほしい」と、利用者さんや家族さんから希望が多いヘルパーさんというのは
どこの事業所にも1人はいます。
反対に、どこの訪問でも「他の人に変えてほしい」そう言われる確率が高いヘルパーさんもいます。
訪問介護をしているなら、できれば人気のあるヘルパーになりたいところです。
私の経験から、特に人気のあるヘルパーさんの特徴というのをあげてみました。
人気のあるヘルパーに共通する6つの秘訣とは?
さっそく人気のあるヘルパーに備わっている6つの秘訣を見ていきましょう!
さてあなたは何個当てはまっているでしょう??
1 利用者さんの家で、程よい空気感をかもし出している
いきなり抽象的な表現ですいません・・・
これについては言葉で表現するのは難しいのですが、実はかなり訪問介護で大切にしたいポイントになります。
例えば
施設に入っている利用者さんの場合、その方の部屋に入室することにそれほど空気感を意識しません。
なぜなら、共有スペースが多く利用者さんの部屋と言っても、自宅ではないからです。
反対に
在宅というのはその利用者さんの自宅におじゃまして、介護をさせていただくのです。
利用者さんのパーソナルスペースが、施設だととても狭く、自宅だと広いという表現に近いです。
勝手に家の中のものを許可なく触ることや他の部屋に入ることは、あまり気持ちよく思われない方が多いでしょう。
人気のあるヘルパーが纏っている空気感というのは
ように感じます。
2 利用者さんの求めていることをくみ取っている
利用者さんがヘルパーを迎え入れる時、思うことは
「はたしてどんな人が来てくれるのか・・・」です。
当然ながら心配な面があります。
他人を家に入れることでストレスがたまってしまったり、要望を伝えたくても伝えにくい人だったらどうしよう?という心配もあるでしょう。
もちろん人間同士なので相性はありますが、8割は努力することで合わせることができ、苦手なタイプの利用者さんでも工夫することでクリアできる課題もあります。
ヘルパーは、訪問のプロなので利用者さんがサービスを受ける中でどうしてほしいのかくみ取る必要があります。
掃除や料理などの支援で、あまり利用者さんと会話しないでもできることであっても、人気のヘルパーは違います。
会話の好きな利用者様には最近の出来事や体調、家族のことなどさり気なく聞き出したり、会話を楽しむように心がけています。
会話は苦手だけど、魚料理が好きで昔釣りをしていた利用者様には魚をからめた話題で、好きな魚や料理法など聞いて次に料理に生かしたりします。
身体麻痺があり言葉を発するのが難しいが、こちらの話すことに理解もできて頷いたり、アイコンタクトが可能な利用者様には、会話ができる方以上にコミュニケーションをとります。
例えば
- 手や肩を触ってスキンシップをとる。
- アイコンタクトする
- 本人の側でゆっくり言葉をかけて、頷く、首を横にふるなど簡単にイエス・ノーが伝わるようにする
- こちらから季節の話題などを話す
- 利用者様の要望が満たされているか「他に何かしておくことはありますか?」など
- 毎回確認する。本人が受け答えできない場合は家族に確認。
- 利用者様がノッてきた会話をしっかり覚えておく。利用者様にとって興味のない話よりも、身を乗り出してノッてきた会話から広げていく。そこから生活歴など本人の人生の背景も見えてくるきっかけにもなります。本人の生きてきた人生を知ることはサービスの質を上げるきっかけになるのでとても大事です。
このような感じに人気のあるヘルパーは行っています。
3 するべき介護や家事を期待以上にすること
これはすごく大変なことのようで、そうではありません。
「決められた仕事をこなすという考えではなく、気持ちよく介護や家事をする」ということです。
例えをあげてみます
- キッチンで料理した場合、使う前よりも後のほうが少しキレイな状態にする。
- おむつ交換した場合、気持ちよく仕上げるために布団のシワを伸ばした
- いつもは妻がオムツを変えていて、腰が痛そうにしていたから、腰痛にならない力のいらない方法を伝える。
というような感じで人気のあるヘルパーは行っています。
4 いつもの物を位置は決して変えないこと
本人の家なので、家族や利用者様が使いやすいように物が置いてあります。
特に視覚障害がある場合だと、物の位置が変わると本当に困ってしまうので、必ず動かしたらもとに戻しておくことが大事です。
人気のあるヘルパーは決していつもの物の置き場所を勝手に変えたりしません。
5 報連相がしっかりできている
人気のあるヘルパーは本人から聞いたことや、家族の状況など、訪問して気づいたことでみんなに共有すべきことをしっかりと報連相を行います。
例えをあげてみます
- 利用者様の同居家族が精神障害の息子1人で、どうも食事を満足に食べさせてもらっていないこと。
- 利用者さんの妻が主たる介護者であるが、最近無理がたたっているようでこのままだと倒れてしまいかねない場合。
- 糖尿病があるのにお菓子の箱がたくさん散らかっており、本人は食べていないと言いはる
というように
利用者様のQOLが低下してしまう恐れがある場合、ヘルパーがしっかり報連相することでQOLの高い生活ができるようになります。
6 笑顔で明るく挨拶している
苦手だな、怖いな、と思う利用者さんやご家族の家だってあります。
嫌だな~と思って入ると、相手にもそれが伝わってしまうものです。
これまで在籍していたヘルパーステーションでは、
利用者さんの家に入った瞬間から帰るまでの1時間であれば
「たった1時間」笑顔でサービスをすれば必ず終わる時間もくる!
ということをスタッフで言い合っていました。
ヘルパーをとても可愛がってくださる家もあり、1つ1つに難癖をつけてくる辛い家もあります。
人気のあるヘルパーのように笑顔で入るヘルパーとそうでないヘルパーとでは、難しい利用者さんでも対応が変わってくるものです。
まとめ
今回は私の経験から人気のあるヘルパーに共通する6つの秘訣を紹介しました!
人気のあるヘルパーとは、プロとしての自覚と誇りをもって期待以上の仕事をしながら、押し付けがましくなく良い空気感を作っている人です。
誰もがそこを目指したいところですね。
参考サイト