介護・福祉業界で働くなら役に立つであろう資格を紹介します。
介護や福祉に携わっていない方でも名前くらいは聞いたことのあるという方は多いと思われるのが
の三福祉士と言われる国家資格。介護や福祉の業界にはそれ以外にも多くの資格が存在します。
紹介しきれない部分もございますが、今回は介護や福祉業界に携わっている方、あるいはこれから携わりたいと思っている方へ、多くの資格を紹介したいと思います。
介護・福祉業界には数多くの資格が存在している
まずは介護・福祉業界での資格をご紹介しましょう。
最も有名な5つの介護資格
- 『介護職員初任者研修』・・・介護の資格の第一歩
- 『介護福祉士実務者研修』・・・介護福祉士への知識・技術向上
- 『介護福祉士』・・・介護職員のまとめ役や、現場のプロフェッショナル(国家資格)
- 『社会福祉士』・・・家族、現場、施設などの架け橋役や、相談役のプロ(国家資格)
- 『精神保健福祉士』・・・精神障害の相談役、精神のプロ(国家資格)
介護や福祉の道を志す方は、この5つを目指す方が多いのではないでしょうか?
ですが、介護・福祉の分野で役立つ資格は他にも数多く存在しています。
役割や行うことの違いはありますが、その目的や役割を極めようと介護・福祉業界では、年々新しい資格が認定されています。
中には、国家資格ではないし待遇も変わらないのでは取得する意味がないと思う方もいらっしゃいますが、その分野を極めたり知識やスキルを得ることに無駄なことなどありません。
自身が介護や福祉に携わることで、利用者様や、社会にどのような事をしたいのか、目的や目標が増えることになるでしょう。
また、中には、資格を持っていないと行えない業務も存在します。
業務を行う上で必要な資格
などがいい例でしょう。
『介護支援専門員』は国家資格ではないですが、国家資格である『介護福祉士』より合格率が低く、年々難易度も上がっています。
ケアマネジャーのように国家資格ではない民事資格や認定資格なども多く存在し『認定介護福祉士』『認知症ケア専門員』『レクリエーション介護士』『音楽療法士』などの資格があります。
どれも今後取得が難しくなったりする可能性もありますし、不必要な資格とは到底言えないものになります。
介護・福祉現場で活躍されている資格
現在、介護や福祉の現場で活躍されている資格に三福祉士はもちろんの事ですが、介護支援専門員や認知症ケア専門員なども多くの施設や事業所で活躍されています。
介護支援専門員などは介護施設以外でも、病院や地域包括ケアシステムや社会福祉協議会など準公務員として活躍されている方もいらっしゃいます。それは社会福祉士などの相談員業務を行っている方も同様です。
認知症ケア専門士などは、施設で働いている方が多く介護業務を行う傍ら、認知症の方への接し方などに不安や疑問を持つ家族様にアドバイスを行ったり、現場で介護士の育成や指導などにも力を発揮している『認知症ケアに対する優れた学識と高度の技能を備えた専門技術士』です。
認知症ケア専門士に興味のある方は下記のサイトがを参考にしてみてください。
資格と考えると不安になる方もいらっしゃいますが、上記の資格を持たないからと認知症ケアや相談員業務を行えないということはありません。
ですが、さらなる専門的な知識を持ち、国や協会から認定された資格ですので、トップクラスの人材と言っていいでしょう。
資格が有無によって行える業務・活躍の場が広がる
『理学療法士』『作業療法士』などは、療養型病院などで、医学的観点や社会的視点を考慮しながら患者様の身体的改善を目的としたリハビリプログラムの作成や、そのプログラムに沿ってリハビリなどを行っています。
介護施設でも、リハビリに力を入れるために理学療法士や作業療法士を雇用している施設は多くありますし
『言語聴覚士』は失語症や聴力に問題がある方の状態などを把握したり、考慮しながら改善やリハビリを行っております。
もちろんこれらは、日常のリハビリとしては資格を持っていない方も行えますが、理学療法士のように、利用者様や患者様に合わせた身体機能向上の計画を立てることは出来ません。
作業療法士や言語聴覚士のように専門的知識を持ち合わせていなければ大きな向上は見込めない結果になることが多く、現状維持のためのリハビリ止まりと言うことになってしまうでしょう。
畑違いと思われがちですが、介護・福祉の現場で活躍している方たち
『正看護師や准看護師』なども、介護や福祉の現場では大きく活躍されています。
看護師と聞くと医療と言うイメージが強いですが、医療も立派な福祉の分野と言えますし、介護療養型病院で活躍している方や、介護施設で勤務をしている看護師も多く、『介護支援専門員』を取得している看護師の方も多くいらっしゃいます。
他にも『栄養士』や『調理師』なども利用者様などの栄養管理で健康面をサポートしたり、食事療法などを取り入れている施設もあります、これもまた、あまり介護や福祉の分野とは関係ないと思われたりすることもありますが、介護の現場で大きく活躍されています。
このように、専門知識や資格を得ることで出来ることの道が大きく広がりますし、現場や事業所の、プロとして重要な役割を果たしています。
また、施設や病院などの現場とは違いますが、『福祉用具専門員』なども、用具貸与・販売事業所と言う現場や担当者会議などでも役立つ資格と言えます。
知識やスキルを磨く介護・福祉資格
続いて紹介するのは『介護支援専門員』のケアプラン作成や『理学療法士』の身体機能向上のリハビリプランの作成など、資格がないと行えない資格ではなく
誰でも行えることだと思われがちな分野での資格を紹介します。
レクリエーション介護士
こちらの資格は、介護の現場において切っても切り離せない『レクリエーション』に対して高い知識や技術を持っていると認定された証になります。
一見資格がなくてもレクは出来るし、取る必要がないと思われがちですが、意外とレクに対して消極的な介護士が多いのが実情ですし、資格を取得することにより、自身やコミュニケーション能力の向上に役立つことでしょう。
音楽療法士
人間の精神面、認知的、心理的に楽器や音楽を使用して『QOL(クオリティオブライフ・生活の質)』の向上を目指すという役割を持ちます。これもまた、楽器や音楽を取り入れている施設は多くありますし、資格を取得していないと出来ないというものではありません。
ですが、専門的知識を持つ音楽療法士の方には、リラクゼーション、痛みの緩和、認知症の症状の緩和、子供の発達支援など多くの期待がされています。
認定介護福祉士
介護を行うことは誰にもできると思われがちですが、やはり知識を持ち合わせることにより、他の介護士の指導や育成に力を発揮することができます。
まだまだ認知や取得されている方も少ないのが実情ですが、介護の資格では最上位資格として位置づけられ、自身の技術向上には大きな力になることでしょう。
他にも、『介護事務』『介護予防運動指導員』など多くの資格が存在します。
こちらももちろん資格がなくては業務を行えないものではありません。
肩書や自信に繋がるだけのようなものと思われたりすることもありますが、自身の大切な身内の方を預ける家族様の立場からすると、やはり知識を持っている人には安心や信頼を置くことでしょう。その証明になるための資格なのです。
介護や福祉の分野では、一人の要介護者に対して、複数人での話し合い、他業種との連携、チームワークが重要です。
誰にでもできると思われがちでも、実際の本質を覗くと、決して誰にでもできることばかりではなく、しっかりとした知識や技術の証なのです。
まとめ
介護や福祉の現場では多くの資格が存在します。
ですがその多くが、資格がなくても業務を行えてしまうため、『取得する意味がない』『無駄な資格』と思う介護士も決して少なくありません。
介護や福祉の現場ではチームワーク・コミュニケーション能力がとても重要視される分野です。
自身の知識やスキルを向上させることにより、自身の分野外の事はその専門知識を持っている人へと円滑なチームワークを発揮できます。
その人その人のニーズや現状に合わせた介護・介助を行っていくためには、必ず知識や技術が必要になってきます。
介護や福祉の分野において、やり方や方法は年々変わってきたり、今まで行ってきたことが実は利用者様には負担になっているので行わないようにとなる事は珍しくなく、常に変化していく現場です。
この場だけでは紹介しきれませんが、
『移動支援従業者』『サービス介助士(ケアフィッター)』『同行援護従業者』
など、行動一つに資格があると言っても過言ではないほど多くの資格が存在しますが、自身が介護や福祉の分野でのビジョンを見据えながら、その分野に特化した資格を取得して、さらに自身の知識や技術向上を目指してみるものいいのではないでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございます