サービス提供責任者は男性でもできるのか?3つの強みを解説。
女性が多い訪問介護で、日々健闘をしている「男性」のサービス提供責任者も意外といます。
男性のサービス提供責任者は苦労することも多いですが、独自の強みもあります。
今回は現役の男性サービス提供責任者である私が
- 苦労すること
- 強みになること
- 必要なスキル
の3つを解説します。ぜひ男性でサービス提供責任者を目指している方は参考にしてくださいね!
男性サービス提供責任者はなぜ苦労することが多いのか
一番の要因は結局のところ「女性の多い職場」だからです。
ヘルパーやサービス提供責任者は比較的女性が多く、サービス提供責任者を複数人配置している事業所で、男性のサービス提供責任者が1人だけということもあります。
女性が悪いわけではないですが、ヘルパーをまとめる役割でも、男性は気を使ってしまいます。
時にはヘルパーや他のサービス提供責任者に対して注意しなければいけない場面でも、一歩引いてしまうことがあり、自分の意見を通すことが難しくなってしまいます。
そんな男性のサービス提供責任者は、肩身が狭いおもいで仕事をしなければならないとおもいがちですが、逆を返せば「重宝される人財」なんです。
強みを理解して、必要スキルや適切な対応を抑えれば、周りから頼りにされる存在となります。
男性サービス提供責任者の3つの強み
女性が大半を占める事業所の中で、男性のサービス提供責任者が重宝される理由を具体的に見ていきましょう。
① 新規の相談で、男性の利用者さんを依頼される事が増える
新規依頼の利用者が男性であった場合、男性のサービス提供責任者なら心を開くということがあります。
そういった理由で、ケアマネジャーから「あの事業所には男性のサービス提供責任者の〇〇さんがいる」と、真っ先に相談の連絡がきます。
ここから関係性を深めていけば、ケアマネジャーからの信頼は厚くなり、「男性」だからこその地域で必要な人財となることができます。
② 難しい身体介助の対応ができる
身体が大きい利用者さんの「移動介助」「排泄介助」「入浴介助」など、なにか不測の事態が、起きた際でも対応しやすい「力のある男性」に安心して相談依頼をされるケースが増えてきます。
男性のサービス提供責任者が、直接介助をすることもありますが、基本的にはヘルパーにお願いをします。
身体が大きい利用者の介助中に、緊急事態が起きた際には、男性に助けてもらえると、安心して介助ができるようになり、頼りにされることも多くなります。
③ 男性だからこそ相談できることもある
女性のサービス提供責任者には相談しづらいことも、男性のサービス提供責任者には話せることもあります。
職場での女性同士の人間関係や、男性の利用者の相談、身体介助のアドバイスなど多岐に渡って相談できる環境があると、ヘルパーも安心して働くことができます。
まとめ
男性のサービス提供責任者特有の悩み・課題はありますが、強みになることもたくさんあります。訪問介護は今後ますます需要があがり、間違いなく男性のサービス提供責任者が必要とされてきます。
ストレスフルになってまで仕事を続けることはありませんが、この特有の強みを自分自身から引き出し、今からできることを見つけていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。
訪問介護の人間関係で悩まないための手引き
訪問介護の仕事をする上で職員と付き合うのは非常に重要なことです。
同じチームとして連携を取る必要もあります。
また、介護では尚更チームでケアをするということが勧められており、チームプレイ、職員同士の付き合い方が重要となります。
訪問介護では施設介護に比べ職員間のかかわりが多くはないですが、どのように他の介護職員と付き合っていいか分からないと頭を悩ませている人も多いと思います。
そこで今回は
- 訪問介護の職員と上手に付き合う方法
- 職員と支障なく上手に付き合う方法
とはいったいどのようなものがあるのか?
訪間介護ならではの事情を踏まえて解説していきます!人間関係で苦労するのはストレスがたまるだけです!
訪問介護だからこそ、こまめに進絡を取り合うことが大事
コミュニケーションが少ないと共有している情報が少なく、何か間題が起こった際にトラブルになりやすいです。こまめに連絡を取り合っていると情報共有がしやすく、何か問題があったとしても間題解決がしやすいこともあります。
それではどのような方法でコミュニケーションを取っていれば良いのでしょうか?
訪問介護はそれぞれ高齢者や障がい者の自宅で仕事をすることになっていますので、 職員同士のコミュニケーションがなかなかとりにくいという現状があります。
しっかりと意識して連絡、コミュニケーションを取るようにしましょう。
コミュニケーションが苦手な人は「相談を持ち掛ける」と良い
人によってコミュニケーション能力は違うと思いますので、 連絡を取り合うなどのコミュニケーションを取ることを苦痛に感じる方もいるでしょう。
その場合は、 無理に話しかけると自分もしんどくなってしまいますので注意しておきましょう。
コミュニケーションを取ることが苦手な方は、是非下記のように相談を相手に問いかけると良いです。
相談をしている内に相手とも気を許せる仲になり、様々な話が出来るようになってくる方も多いです。
登録へルパーとの付き合い方
社員で働く場合、悩まされるのは登録へルパーとの付き合い方です。
登録ヘルバーは社員が取ってきた仕事をしていくのに非常に重要な役割ですが
うまく働いてくれない、コミュニケーションが取れないという悩みを抱えている方も多いです。
登録へルバーと付き合うためには、まずは働いてくれることに敬意を示すことが大切になります。
例えば、登録ヘルバーが事業所に来た際には立って「お疲れ様です」 とあいさつをする、事業所から電話をしてコミュニケーションを図るなどの取り組みが大切になります。
決して上から目線にならずに、働いてくれている人として尊重するようにしましょう。
仕事以外の付き合いをするべきか
これは訪問介護に限ったことではありませんが、仕事外で食事に行くなどいわゆる 「飲みニケーション」を取るべきなのでしょうか?
答えはノーです。
無理に付き合って、その場を苦痛に感じてしまいますと仕事にも支障が出てしまうことがあるからです。
しかも、相手からも「もっと楽しそうにして欲しい」「しんどいの?」と思われて、距離を置かれてしまうこともあるので注意しておきましょう。
嫌だと感じるのであれば無理に参加する必要はありません。
断るポイントとしては最初から断ることです。一度でも行ってしまいますと、次回から断りにくくなりますので、出来れば最初から「私は飲みにはいきません」というスタンスでいる方が良いと言えます。
訪問介護でチームケアをスムーズに行う方法
訪問介護は訪問介護内のチームでケアしますし、他の事業所のケアマネや訪問看護や訪問リハピリ、病院などとも連携をとってチームケアを行っていきます。
その際には、やはり上手く連供を取る必要があります。
連携を取るポイントとはどのようなものがあるのでしょうか?
介護保険について知っておく
チームケアをする場合に注意したいこととしては、相手の役割を知らないことです。
相手の役割をしっかりと把握することによって「医療のことは訪問看護」「介護保険のことはケアマネ」へという情報の的確な提供が出来ます。
まずは介護保険の仕組みについて知っておきましょう。
介護保険の仕組みをある程度把握していませんと、訪問介護としての役割を理解できないだけではなく、チームケアの流れをストップさせてしまうこともあります。
ケ
アマネ程専門的に把握する必要はありませんが、どの事業所がどんな役割をしているのかなどは知っておきましょう。
電話以外の連絡ツールを持っておく
電話は便利ですが、忙しい相手にとっては時間を奪ってしまうことになります。
特に訪問医療を提供している医師などは忙しい場合もありますので、電話以外の連絡ツールを持っておくと良いでしょう。
在宅介護で最も使われるのは FAXですが、最近ではメールでやりとりをするところも増えてきています。
電話をすると相手の時間を奪ってしまうことがあるということを理解しておきましょう。
まとめ
今回は「訪問介護の職員と上手に付き合う方法、職員と支障なく上手に付き合う方法」を訪間介護ならではの事情を踏まえて解説しました!
介護の仕事は人間関係で辞めていってしまう人も多いです。
せっかく介護という仕事をしているのですから人間関係で悩まず、高齢者や障がい者の利用者の介護に力を注ぎたいものですね。
参考にした情報
障害者介護に向いている人の特徴8選
障害者介護を興味はあっても、どんな感じの人がいるかイメージがつかない方も居るのかもしれません。
今は高齢者の施設はたくさんあり、介護の技術を学んでいる人もたくさんいます。
高齢者の介護を経験し、障害者介護はどんな世界か、自分にも出来るだろうかと関心のある方も多いかも知れません。
私自身、障害者介護も高齢者介護も経験してきましたが、高齢者の介護をしてきた人は、1度、介護の常識を捨ててきた方がいいのではないかと思うくらい全く違うという事は理解しておくと良いでしょう。
今回は施設介護、在宅介護、両方の面から障害者介護に向いている人に共通する特徴8個をご紹介します!!
特徴① 相手本位の援助ができる人
障害者介護では、「自分で食べられる」、「一部介助で食べられる」等、食事介助が必要な人もどこまでが本人が出来るかを詳細に把握します。
そして残存機能を維持するよう、最低限の介護に徹します。
スプーンですくう事は出来ても口に運ぶことが難しい人は、スプーンを少し口に近づけるところだけを介助します。時間内に食事介助を終わらせたい、介護者自身のペースで業務をしたいと思うと、全部やってあげたくなる事もあるでしょう。
でも、私たちがやってしまうと、その方は今出来ている事も出来なくなってしまいます。早く食べ終わるよう、大きいスプーンで介助したくなる事もあるかもしれません。
しかし嚥下機能に問題がある方には、適量以上を口に入れると誤嚥性肺炎を起こすこともあります。
スピード重視の自分の都合に合わせた介護ではなく、相手に合わせた相手目線の介護を出来る人が障害者介護には向いています。
特徴② 勉強を怠らない人
また食事介助の話になりますが、重度障害者の施設の多くは全員に合わせた食事介助ファイルがあり、全員に対しての食事介助方法が違います。そのファイルは作業療法士などの専門職が作成しこの人はこの機能を維持してほしいというのがあり、それは介護の本でも乗っていないような、リハビリの視点での勉強が必要な内容です。
唇を自分で閉じられない人には唇を一口ごとに閉じる介助を行い、食べるために口を開けるとその状態で顎がロックされてしまう人には、顎の緊張をほぐして元に戻す介助を行いましす。
スプーンを無意識に上に引き抜くだけで、舌や唇の残存機能を奪ってしまうこともあります。
食事は食べればいいじゃないという考えの人には、障害者の介護は向いていません。
身体面も、障害だけでなく、命に係わる疾患を持ちながら生活している人も多いです。難病指定されているような一般的には知られていない病気の方もいます。そのような方たちに何が出来るか考える時、禁忌事項を知るためにも相手の障害、疾患の基礎知識を学ぶ必要があります。
介護技術の基礎を身に付けた後も、目の前の人に合わせた介護を工夫するための勉強を怠らない人が、障害者介護には向いています。
特徴③ 楽しみを工夫できる人
障害者には当然ながら様々な障害、年齢、疾患の人がいます。
幼児から高齢者までいるので、好きな音楽を考えただけでも全く違います。
聴覚障害があったり、視覚障害があったり、ベッド上でしか生活を送れない人もいます。そのような様々な障害に合わせ、1人1人の楽しめるアプローチを工夫することが求められます。
日常の身体介護だけでなく、日々の生活の中でどんな楽しみを提供できるか考えられる人が障害者介護では求められます。
多職種のスタッフはいますが、日常生活の日々の表情を一番見られるのは介護職です。
楽しんで生活してもらいたいという視点がなく、身体介護のみをしたい人には障害者介護は向いていません。
特徴④ 手間を惜しまない人
高齢者介護の現場では職員配置が薄いこともあり、ケガのないように、絶対に転倒させないようにと歩行にリスクのある方は車いすで移動する事が多いのが現状です。
障害者介護の現場では、多少の転倒はあるものとして捉えています。
ただ、転倒してケガをしないよう、床にクッション材を入れ、つまずきそうなものはよけて、転倒のリスクのある人は、すぐに支えられるように傍で見守り介助を行います。
ヘッドギアを装着している人もいます。歩くという機能は、歩くことによって維持できます。
日々の歩行の機会を奪い、車いすでのみ移動を行う事で歩けなくなり、それに伴い様々な身体機能も低下していきます。
見守るということは時間も大幅にかかるし、環境を整える手間もかかるし、人員配置にもゆとりがないと難しいです。
実際、障害者施設には、高齢者施設よりも比較的多めに人員が配置されています。しかし、高齢者介護の仕事をしてきた人が障害者施設にくると、余裕がない時にやっていたような、職員の手間が省ける職員本位の介護をしてしまいがちです。
自分の行っている介護を、これは障害者本人に必要な事かと考える視点が持てる人が障害者介護には向いています。介護する側の手間が増えたとしても、ゆっくりでも歩ける人には自分で歩いてもらう、ゆっくりでも自分で食事が出来る人には自分で食べてもらうというような待つ事が出来る人が向いています。
特徴⑤ こだわりに寄り添える人
障害者介護は、入所施設だけでなく、在宅介護で関わるという形もあります。在宅で生活している障害者は、こだわりが強い方もいます。
ベッドの高さを1㎝単位で指定されたり、部屋の温度や湿度にこだわりがあったり、物の置き場所にも細かい指定があったりと、何でそこまでと思う事もあります。ただ、視点を変えて相手の立場で見ることで納得する事も多いです。
障害者の方は体温調節機能に問題がある方もいて、そのような人は少し部屋が暑くなるとすぐに熱を出します。
障害者の方は、体調が悪くなるといつも出来ていた事が出来なくなる人が多く、自分の体調管理に過敏になっているという理由があります。
また、ベッドから車いすに移乗するときも、足の着く位置が少し違っていたり、ベッドの高さがいつもと違うだけで足に力が入らず、立ち上がれない事があります。
物の置き場所も、手を動かすのが困難な方は少しずれるだけで手が届かなくなる事があります。
どの範囲に置いてもらうと自分で取ることが出来るという事を、ご本人で把握していています。私達からしたらほんの数㎝、ほんの1~2℃でも、障害者本人にしたら大きな問題な事もあります。
こだわりに寄り添い、ご本人が安心して暮らせるような介護を出来る人が、障害者介護には向いています。
特徴⑥ 適正な距離感を保つことができる人
在宅介護場面では、高齢者介護と同じように障害者介護を行っていると、自分では気づかない内に距離が近くなりすぎている場合があります。(精神的な面で)
言い方を変えると介護者への依存的になってしまうということです。
すべての障害者という訳ではありませんが、障害者の多くは社会との繋がりが薄いために社会性が低くなりがちです。そのため、人との距離感を上手く保つことが出来ない人も多くいます。
何でも介護者が障害者の代わりに行ってしまうと、障害者自信は安心し嬉しく感じてはもらえますが、それがいつの間には依存心になり介護者自身がしんどくなってしまうこともしばしばあります。
障害者介護は介護者とのかかわりの中で障害者自身の力を高め社会性を身に着けていくことが大事になります。自立とは自分の言動や行動に「責任」を持つということでもあることを忘れないようにしましょう。
特徴⑦ 怒りのコントロールできる人
介護の仕事は門戸が広く、身体介護の技術に関しては、勉強や経験で大半の人は身につけるのが可能です。
しかし、近年の施設での職員の虐待のニュースを聞くと、技術的な事はクリアしても、介護をしてはいけない人もいるのではないかと感じます。
介護の仕事をしていると、認知症の利用者に暴力を振るわれたり、攻撃的な利用者に暴言を吐かれたりします。そのような場面では怒りの感情が湧くこともありますが、アンガーマネジメントが出来ない人は、障害者介護に関わらず、介護職全般に不向きです。
誰に対してもそういう反応をする人なら病気がそうさせているんだと理解したり、孤独な環境がそうさせているんだと理解し、真っ向から受け取らないようにする気持ちの切り替えが必要です。
相性もあるので、無理に関わらないのも一つの方法です。
「してあげている」という視点で介護を行っていると、「こんなにしてあげているのに何で?」という怒りに変わりやすいです。相手目線でものを考えられると、「体調が悪いのかな?」「相手にとって自分が苦痛なら、あえて距離を置こうかな?」「食事が口に合わないのかな?」と、怒りではなく、相手に寄り添う答えを導く事が出来ます。
トラブルに一人で悩まず、職員同士で相談し合える関係性を築くことも大切です。
特徴⑧ 人が好きな人
障害者の方は言葉でコミュニケーションをとれない方も多い分、介護士の人間性や本心にすぐに気づき、ごまかしが利きません。表面的に取り繕っても心は目に表れ、介護の手つきの乱暴さ等から相手に伝わります。
根本的に人が好きで、目の前の人に笑ってもらいたい、幸せに過ごしてもらいたいと願い、心を砕ける人が、障害者介護、そして介護職全般に向いています。
最後に
障害者介護に向いている人に共通する特徴8個は
- 相手本位の援助ができる人
- 勉強を怠らない人
- 楽しみが工夫できる人
- 手間を惜しまない人
- こだわりに寄り添える人
- 適正な距離感を保つことができる人
- 怒りのコントロールができる人
- 人が好きな人
でした。
私自身、高齢者介護をしてから障害者介護の世界に入ったので、入ったばかりの頃は同じ介護の仕事でもずいぶん環境が違うなぁと驚きました。今回の記事が少しでも参考になって障害者介護をしたいと思ってもらえる人が増えれば良いなと思います。
「皮脂欠乏症・皮膚搔痒症・脂漏性皮膚炎」とは?訪問介護で注意したいポイントを解説
高齢者によくみられる病気のひとつ「皮脂欠乏症・皮膚搔痒症・脂漏性皮膚炎」とは?
- 皮脂欠乏症・・・乾皮症とも言います。簡単に言いますと乾燥肌のこと。皮膚の脂が減少し皮膚の水分が減る事で皮膚の乾燥する状態。年齢が高い方の発病が多い。かゆみを伴い掻くと増悪して湿疹になる事があります。
- 皮膚搔痒症・・・皮膚の脂が減少し皮膚の水分が蒸発して乾燥をする事で炎症などの変化をおこします。皮膚に湿疹はありませんが、かゆみはあることがあります。高齢者では皮脂や水分の分泌が低下し皮膚が乾燥してかゆみを感じることが多くあります。かゆくて眠れない 強く搔いてしまい皮膚を傷つける事も多いです。
- 脂漏性皮膚・・・はっきりした理由はわからないですが、女性より中年男性に多いです。皮脂や汗の多い所にできます。毛髪の生え際、耳の穴や鼻の周辺の皮膚、わきの下、股付近が赤くなり、脂っぽい皮がぽろぽろとむける状態になり頭部は赤みを帯びて、フケが出ることもありまが痒みは無いこともあります。
皮脂欠乏症・皮膚搔痒症・脂漏性皮膚炎の原因
- 皮脂欠乏症・・加齢などによって保湿能が低下
- 皮膚搔痒症・・皮膚の表面の脂(あぶら)が減少することにより皮膚の水分が減少し皮膚の乾燥、甲状腺 肝臓 糖尿病などの病気が関係している事もある
- 脂漏性皮膚炎・・・マラセチアというカビ(真菌)の一種が脂漏性皮膚炎の発症に関わっているといわれています。入浴や洗顔の不足・ストレス・寝不足・ホルモンの乱れ等
皮脂欠乏症・皮膚搔痒症・脂漏性皮膚炎の症状について
- 皮脂欠乏症・・手足、特に膝(ひざ)から下によくみられ、皮膚がカサカサしてはがれ落ちる。ひび割れ。
- 皮膚搔痒症・・強いかゆみ・皮膚乾燥(カサカサ) 女性に多く夏に多い。
- 脂漏性皮膚炎・・頭や生え際、顔面など、皮脂の分泌が盛んな部位にできる湿疹赤身・皮むけ・湿気のある黄色いフケ・うろこ状フケ
皮脂欠乏症・皮膚搔痒症・脂漏性皮膚炎の検査について
などの検査を行い診断します。
皮脂欠乏症・皮膚搔痒症・脂漏性皮膚炎の治療法について
基本的に薬物療法での治療となります。
皮脂欠乏症の治療
基本的には保湿を行う。
使用する薬剤は、ヘパリン類似物質・尿素系・ワセリン(品名・・・ヒルドイドソフト軟膏、ヒルドイドローションなど)
皮膚搔痒症の治療
使用する薬剤は、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬など
脂漏性皮膚炎の治療
炎症を抑えるステロイド外用薬、抗真菌剤を使用します。かゆみが強い場合は抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の内服薬を服用。
使用する薬剤は、ステロイド外用・ニゾラール、ビタミンBの内服薬など
「皮脂欠乏症・皮膚搔痒症・脂漏性皮膚炎」について訪問介護で注意したいポイント
皮脂欠乏症・皮膚搔痒症・脂漏性皮膚炎について解説しましたが、そんな高齢者に対してヘルパーが介護する際に日常生活で気を付けるポイントは下記のとおりです。
- 入浴時の洗身はこすりすぎないようにする。(介助時も同様)
- 入浴時の石鹸の使用は医師に確認する。
- 熱いお湯や入浴剤の使用はさける方がよい。
- エアコンは温度の調整で乾燥を予防する。
- ストレスは免疫抵抗力を弱めるので、十分に心身の休息を取る
- 刺激物の多い食事やアルコール、香辛料の摂取はできるだけ控える。
- 脂肪分の多い食事を控え、野菜の多い食生活をする。
- 加湿器などを使用し乾燥を防ぐ。
- 入浴後に塗り薬がある場合適量(指示に従い)手袋を装着し塗る。
- 痒みがあっても搔きむしらないように注意する。
- 内服薬は指示された量・時間を守り服薬管理をする(勝手に調節しない)
- 搔きすぎて皮膚を傷つけていないか確認する。傷がある場合は医師へ報告適切な処置をする。
- 痒みがひどく眠れない場合は軽くタオルで冷やす(医師の許可をとる)。
- 間違った薬を使ったことによって症状を悪化させる為、皮膚トラブルは皮膚科へすぐに受診をする。
- 悪性腫瘍など、重大な疾患の症状が皮膚に出る事もある。ほくろ・イボなど気になるものは、痛みやかゆみがなくても受診し早期に診断して頂く。
さいごに
今回は高齢者によくみられる疾患である「皮脂欠乏症・皮膚搔痒症・脂漏性皮膚炎」について解説しました。
加齢などが原因で皮膚のトラブルを起こす物質が減ってしまうと、皮膚がひどく乾燥し、皮脂欠乏症になってしまいます。また、外気や室内の乾燥、からだを洗いすぎるといった生活習慣なども原因の1つと考えられています。
放っておくとますます症状が悪化しますので、早い時期から治療することが大切です。
少しでも参考になれば幸いです。
ヘルパーが行うべきネイルケアとは?
「節度を守ったネイルケアや自爪ケアは、ヘルパー自身のためにも利用者のためにもなりますよ。」
という事をお伝えしたいと思います。
ヘルパーはむしろネイルケアを積極的にした方が良い理由
ヘルパーをしている皆さんなら良くご存じの通り
ヘルパーは何の対策もしないで手や爪を滑らかな状態を保つことは不可能だからです。
なぜなら職業柄、極端に手荒れをしやすい環境にある為です。
これがヘルパーだからこそネイルケアを積極的にしていった方が良い理由の1つ目です。
すこし手荒れの原因になる項目をあげてみましたので見ていきましょう!
ヘルパーの手荒れの原因
たびたび手を洗うから
毎日利用者宅に訪問し、基本的に訪問するたびに手を洗います。
その為、別業種の方に比べて手を洗う回数がかなり多いです。
手を洗う事が多いと乾燥しやすくなり、皮膚が硬くなりやすいです。
手の消毒をするから
消毒液を使うことが多いです。アルコール消毒を持ち歩いているヘルパーも多いでしょう。
当然ながら消毒液により皮膚が弱くなりやすいです。
お湯を使うことが多いから
料理や掃除、清拭、入浴介助などお湯を使う機会が多いです。
お湯は皮脂が流してしまうので、やはり乾燥し皮膚を弱めてしまいます。
ゴム手袋を使うことで蒸れるから
排泄介助や掃除の時にゴム手袋を多用します。
ゴム手袋は通気性が悪いため手荒れにつながります。
などなど、他にも要因は多くありますが思いつくだけでも手や爪が荒れる要因がこれだけあります。
このようにヘルパーは非常に手荒れしやすい環境にあるんです!
ヘルパーのネイルケアは「美しく飾ること」が1番の目的ではない
ヘルパーがネイルケアをする1番の目的は、爪を美しく飾るということではありません。
少しさっきの所でも触れているのですが
「介護中に利用者の皮膚を傷つけないために必要となる爪のケア」が大きな理由なのです。
爪や指先にまつわるトラブルを解消できる実用的な4つの方法
利用者の皮膚を傷つけないための実用的な爪ケアは4つあります。
自爪のケア
自爪がガタガタだったり滑らかでない場合、爪磨きなどで爪の凹凸をなくして滑らかにすることで皮膚に触れた時も違和感がありません。
市販やネットでも購入できる爪磨きはたくさんあります(荒削りから滑らかにしていき、艶を出すまでの3~4ステップなど)
ファイリング
爪がひび割れやすい、爪が薄い、爪切りではきれいに切れない場合、専用のファイルで爪を整えることが必要です。
ネイルサロンでは、「爪切りは爪を痛めるからタブー」とされています。
ファイルングを使うようになると、爪切りによるひび割れなどがなくなり爪にあたった時も皮膚を傷つけにくいです。
オイルケア
爪が乾燥によって荒れたりする状態でも、爪にオイルをすり込むことでケアできます。
乾燥を防げて潤いをキープできるので便利です。
ささくれはカットして保湿
ささくれになりやすい人は、ささくれを無理に引っ張ると血が出たりすることがあります。
血が出た状態は衛生的にもよくありません。
爪の生え際のささくれがあったら爪切りでカットしてクリームなどをすり込んで保湿することをこまめにするケアが良いでしょう。
ヘルパーさんにおすすめネイルケア3選!
ヘルパーのネイルに対しての考え方やルールは事業所によって違いはあると思いますが、そのボーダーラインを意識しながら上手におしゃれをしていければと思います。
やっては駄目なことをバレないようにするのではなく、工夫することが大切です。
ヘルパーの指先ケア3つを紹介します。
ネイルサロンで「艶なしマット仕上げ」
ヘルパーが所属する事業所によっては爪の艶もだめ!というところがあります。
ネイルサロンで艶を出さないマット仕上げをしてくれるお店があります。
3週間良い状態が続くので、爪の定期的なメンテナンスとして通うのもオススメです。
「艶出しネイル美容液」でセルフケア
素爪のままだと弱い場合も、週2~3回の塗布でほんのりと艶のでる爪がキープできます。
メリットとしては、いつでも自分でケアができることですね。
ただし、長持ちはしないのでこまめなケアが必要になります。
ネイルサロンで「透明なジェルネイル」
ジェルネイルの良いところは、爪の補強になることです。
事業所によっては「ジェルネイルなら派手にならなければOK」というところも結構あります。
介護をしていて爪がひっかかり利用者のデリケートな皮膚を傷つけないよう守ることにもなりますからね。
そこは、上司と相談できればOKになることもありそうです。
まとめ
今回はヘルパーだからこそネイルケアを積極的にしていった方が良い理由について解説しました。
- ヘルパーは極端に手荒れしやすい環境にあるためネイルケアは大事
- ネイルケアや自爪ケアは利用者のデリケートな肌を傷つけないために必要
まとめるとこの2点が大きな理由になります。
利用者だってガサガサの指先で触れられるよりも、指先まできれいな人にお世話されたほうが気持ちいいでしょう。
もちろんヘルパーも女性なので、きれいにしていたいと思うのは自然なことです。
このようなことから、派手なネイルをすることができなくても、指先や爪のケアは必要だということがわかりましたね。
ヘルパーだからこそ、ネイルケアなどおしゃれも楽しみながらモチベーションをあげてがんばっていきたいですね!
最後までお読みいただきありがとうございました!
訪問介護サービスにおける安否確認の重要性と役割
訪問介護で対象としている方は在宅に住んでいる高齢者や障がい者であり、家族と同居している方だけではなく、独り暮らし暮らしをしている高齢者、いわゆる独居老人もいます。
1人で住んでいる方は転倒したり、突然倒れたりなど様々な危険が伴います。
ここではそういった利用者に対して安心できる安否確認について、訪問介護の目線から解説していきます。
孤独死が問題になっている
孤独死は社会問題になっています。独り暮らしの高齢者が病気や事故などで例れて、そのまま何日も発見されず死亡するということです。
孤独死は様々な問題を抱えている
死去する際本来であれば家族に看取られたり、通切な医療を受けたりしながら高齢者は最後の時を迎えます。
孤独死はそういった支援を受けられない危険性があります。
また、孤独死をしてしまうと腐敗臭が発生し、賃貸物件であれば物件の価値が下がるという問題も見過ごせません。
感染症などが広まる可能性もあります。孤独死の原因は、高齢者を見守る目がないということです。
安否確認などで定期的に高齢者を見守る目があれば孤独死を防止することが出来るのです。
家族や近隣住民では限界がある
孤独死にならないためにはやはり安否確認が必要になります。本来であればそういったことは家族や近隣住民が行うことが一般的です。
しかし、高齢者の中には家族がいなかったり、居たとしても遠かったり、仕事をしていたりなど様々な理由で安否確認が出来ない場合もあります。
また、近隣住民も関係が希薄であったり、関係があったとしても近隣住民自体が高齢者であったりなど安否確認を行うことが難しいケースも多々あります。
期待されている訪問介護の役割
孤独死が社会問題化しており、対策が必要な中、訪問介護に期待される役割は大きなものであるといえます。
訪問介護は定期的に高齢者の自宅を訪問するので、サービスを提供すると同時に安否確認が出来ます。
そのため訪問介護は任宅系サービスの中でも安否確認を行うには、適切なサービスであるといえるでしょう。
また地域包括支援システムなどでは、近隣住民や高齢者ボランティアの活用により、安否確認を強化する目的がありますし、訪問介護と相まって地域の高齢者が安心して過ごせるような取り組みをしています。
訪問介護で行われている安否確認とは?
訪問介護ではサービス時の安否確認以外にも、様々な安否確認サービスを実施しているところがあります。
独自サービスとなっていますが、実際の例を見てご紹介していきます。
ハンカチで安否確認
ある訪問介護事業所であるA事業所では、地域の高齢者で孤独死が続いていることを問題視して、地域包括支援センターと共同で独居高齢者の安古確認をすることにしました。
A事業所も人員ギリギリで運営している為、効率よく安否確認できるように考えました。
それはハンカチで安否確認をするという方法です。
高齢者にハンカチを買ってもらい、ハンカチを購入した高齢者は起床時にハンカチをベランダに干して夕方に引き上げることをしてもらいました。
そうすることによって、お昼を過ぎてもハンカチを干していない高齢者の自宅があたり夜でも干している高齢者がいれば異常をすぐに発見できるという、安否確認を行う方法を取りました。
もちろん訪問介護だけでは対応しきれませんので、地域包括支援センターと連携をしながら対応しました。
配色サービスとの連携
在宅で住んでいる高齢者の中には自分で食事を作られない方もいます。
そういった方は配色サービスという、お弁当を宅配してくれるサービスを実施している会社に依頼をして食事をとっています。
こういったサービスは玄関前に食事を置いて、それを高齢者が取って、食べた後の空き箱をまた玄関前に置いて、それを業者が取りに行くという形態が多いです。
これではせっかく高齢者の自宅にいっているのにも関わらず会っていないという現状がありますので
宅食サービス業者は必ず高齢者と対面で食事を手渡しし、異常があれば担当の訪問介護事業所に連絡をして支援をするというサービスを実施しています。
定期巡回サービス
定期巡回サービスは訪問介護の中で定期巡回型サービスと呼ばれるものです。
定期的に高齢者の自宅をまわり、短時間の介護サービスや安舌確認を実施しています。
これはヘルパーが定期巡回を行うため、異常があればすぐに対応が出来ますので、非常に便利なサービスであるといえます。
まとめ
今回は訪問介護で大切な安否確認について解説しました。
訪問介護と安否確認は密接に関係しています。地域によっては訪問介護と様々な事業所が連携をして、地域の高齢者が安全に過ごせるように配慮しています。
また、訪問介護で足りない部分は、配食業者や地域包括支援センターのような関連業者と連携をして地域の高齢者の安全に努めます。
安否確認は社会問題でもある高齢者の孤独死を防止するためには必要なものですので、地域で取り組んでいく必要があります。
※今回の記事で参考にしたサイト
腎不全とは?訪問介護で注意したいポイントを解説。
今回は高齢者によくみられる病気の一つ「腎不全」について訪問介護で気を付けたいポイントを解説します!
高齢者によくみられる病気のひとつ「腎不全」とは?
腎不全とは体の老廃物を十分に排泄できなくなった状態の事を言います。
腎臓は一般的にそら豆のような形をしていて握りこぶし1個分の大きさと言われています。中身は細い血管が集まった毛糸玉のような構造になっています。背骨を挟んで左右に1個ずつある臓器です。
ここで血液をろ過してからだに必要なものは取り込み、いらなくなったものは尿として体外に排出するための場所です。
腎臓では老廃物の排出のほか、水分量の調節や新しい赤血球を作るためのホルモンを分泌したり、ビタミンDを活性化して骨を維持する働きも担っています。
腎不全は急性と慢性の種類があります。
- 急性腎不全・・・嘔吐や下痢などで急激に体液のバランスが崩れる事で起こります。また腎臓の血管にダメージを与えるような薬の作用や血のかたまり(血栓)、癌などが原因で尿管が塞がれる事で発症します。
- 慢性腎不全・・・14万人以上と推計されており、長年腎臓に負担がかかっていた事で腎臓にダメージを受けて発症することが多く糖尿病や糸球体腎炎、高血圧による腎硬化症が原因となる事が多いとされています。
腎臓はからだの中でいらなくなった物を外に出してくれたり、血液を作ったりと大忙しな臓器です。
そんな大忙しな腎臓は1度障害を受けると回復しない事が多い臓器でもあります・・・
腎臓が悪くなる原因
肥満、アルコール、高血圧、糖尿病、運動不足、喫煙、高齢など生活習慣が原因となっていることが多い病気です。
腎不全の症状
体内に余計な水分が残って浮腫む、肺にまで水がたまると咳や息苦しさ、胸が苦しい、違和感などの症状が現れます。
他にも吐き気や口臭、食欲不振、かゆみ、皮膚の黒ずみ、不整脈、高血圧、頭痛、骨がもろくなるなどがあり、重症になると意識消失や血液中のカリウムがあがる事で心臓が止まってしまう事もあります。
腎不全の治療はどうするの?
軽傷の場合は蛋白質の制限、減塩、カロリーの補給、カリウムを制限した食事の変更に加えて内服薬、安静、水分制限などで体重をコントロールしながら様子を見ていきます。
尿が出なくなったり、腎臓の数値が悪くなった場合には「血液透析」といわれる人工的に血液をろ過する機械を使って老廃物を排出する事になります。
人工透析は、週に2~3回腕に2本の針を刺して行われます。1本は血液を抜いてろ過装置に通すため、もう1本は綺麗になった血液をからだに戻すためのものです。
ほかにも「腹膜透析」と言って体に透析液を入れ、体の腹膜や血管を使って老廃物を透析液に移行させるものがあります。
どの治療も食事制限や水分制限、体重のコントロールは必要となります。
また稀に病状が安定して透析が不要になる事もありますが、ほとんどの患者さんが生涯にわたって受け続ける必要があります。
他の生活習慣病とは違い、運動はせず逆に安静が必要になります。これは新陳代謝があがる事で老廃物が作られるのを防ぐためです。
「腎不全」について訪問介護で気を付けたいポイント
腎不全について解説しましたが、実際の介護現場でヘルパーが気を付けるべきポイントを下記にまとめています。
高カロリー、低たんぱく、減塩食の提供
高カロリー、低たんぱく、減塩食を心がけることで腎不全の進行を抑える可能性があります。
高齢者は比較的濃い味を好む傾向にあり、なかなか難しいことではあります。減塩の必要がありますが「味気ない」と感じて減塩が続かない場合もあります。
減塩しょうゆやだし、ポン酢うまく使うと味がはっきりますので、うまく活用してみましょう。
ちなみに塩分は一日5~7gが目安です。
また、たんぱく質に関しては肉、魚、豆類、乳製品はたんぱく質が多い食材です。とは言えたんぱく質は髪の毛や筋肉、内蔵、爪、歯など人の体をつくる上で大切な栄養素ですので、全く摂らないと言う訳にはいきません。
多く摂りすぎないように気をつけましょう。最近では薬局やスーパーなどでも低たんぱく食の食事が売られている事もありますので、活用してみるのも良いのではないでしょうか。
他にも海藻、野菜、果物、納豆、チーズ、ハム、ウィンナーなどカリウムやリンを含む食品も控えましょう。
血圧の観察
腎不全の治療は血圧のコントロールが大切になります。日々の血圧を把握し医療職と連携をとることで適切な治療につなげることができます。
また腎臓は我慢強い臓器なので、症状が出た時には病気が進行してしまっている可能性も多くあります。普段の健康チェックとして血圧を測り、メモしておく事で病気のサインに気づきやすくなります。
ちなみに血圧は130/80mmHgが目安です。
持病がある場合はきちんと治療する
高血圧や糖尿病などの持病がある場合は、定期的に受診してきちんと治療を受けることで腎臓の負担も減らせますし、病院で行われる尿検査や採血などは腎臓の働きをみるために大切な検査です。
指摘を受けたり先生に注意されるのを嫌がって病院に行きたがらない人もいらっしゃいますが、注意された事を今から実践すれば次の受診では結果が良くなってお互いに笑顔になれるかも知れません。
脱水に注意する
脱水が原因で急性腎不全になることもあるため、熱中症やかぜなどに際は脱水症状に注意しておきましょう。
さいごに
今回は高齢者によくみられる疾患である「腎不全」について解説しました。
腎不全は生活習慣病の1つですので、生活習慣や食習慣を改善するだけで予防につながる疾患です。
持病を長年放置してしまったり、奔放な食生活を続けてしまうと腎臓にダメージを受けやすくなります。
「透析は嫌だ」とおっしゃる利用者さんとよく遭遇しますが、持病がある人はしっかりと持病のコントロールをして生活習慣を規則正しくする事で自分の腎臓を長く使う事ができます。
最後までお読みいただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。